絶対謝らない、隣の課の課長の話
うちの課長も基本絶対非を認めないんだけどね。
今回は隣の課の課長の話をしたいと思います。
34歳。男。独身。
オタクだけど、イカツイ人や女の人など誰とも仲良くなれる才能がある。
見た目はシュタゲのダルとか、刃牙の花山薫とか、地獄のミサワのキャラクターたち。(たしか地獄のミサワさん本人は結構ハンサムだった記憶がある)
要するにフォルムがゆるキャラ寄りで、「ポムポムプリン的やろ、俺」という発言もよく聞く。
社内で1番残業していることを誇りに思っている。
一昨年課長に昇進した事を誇りに思っている。
オタク知識を中心に雑学が豊富な事を誇りに思っている。
システム課でありパソコンやシステムに詳しく、皆がシステムに詳しくない状態で適当に仕事を進めているとすごく嫌味を言いながら修正をする。
私が毎日脳内で殺しているうちの課長と仲が良い。
以上が、出来る限り好意的な目で彼を観察した結果である。
話に名前をたくさん出したいので、仮にミサワさんと名付ける。
入社当初の私は、最初は仲良くできる人ってミサワさんくらいかなと思っていた。
私もオタク寄りの人間であり、今までの人生で周りのオタクは同族に優しかった。
入社してすぐ、何もわからない私にシステムを中心に丁寧に説明してくれたのもミサワさんだ。
恥ずかしげもなく好きなアニメの話を沢山語ってくれた。
最初のうちは問題なく過ごしていた。徐々に周りの様子がわかってきて、課長を脳内で初めて殺した頃には全然オタクっぽくなかった周りの人が意外と色んなことに詳しいことが判明した。
匿名ラジオを知ってた人がいた時は感動した。
単なるアニメやゲームのオタクではなく、サブカルチャーとか一般教養とか、私に持ってないものを沢山持っていて刺激的な人が多かった。
ミサワさん以外にも話せそうな人が沢山いることに気付いたと同時に、いろいろ小さなことが積み重なっていく。
ミサワさんは、自分の非を異常なまでに認めたがらない。
雑談でも仕事でも、私がミサワさんの間違いを一つ指摘すると
「はぁー!やっぱ高学歴は違うねぇ。さすが○大学。○大は違うねぇ。」
とファビョりだすのだ。
いや、お前の無知を恥じろ。
学歴のせいにすれば解決すると思うな。
嫌味の可能性もある。(私の大学も、言うほど高くない。これで東大京大だったら私の文章が嫌味になるが、本当に違う。)
最初は本当にミサワさんが自分ことを卑下しているのかと思っていたが、数回繰り返されるといい気がしない。
ミサワの思う壺で、毎回「いや大学関係ないですし…」以外返す言葉もなくなり黙ってしまう。
一度フレンドリーな部長が会話に入ってきて
「そらそうよ。アニメばっか見てるお前と一緒にしてやるなよ。」
とスパッと一刀両断してくれたことがあった。
ミサワさんが「まあ…はあ。」と黙った。
快感でした〜〜〜♨️
でもミサワさんはそういう人だから、仕事ではミスは少ない。悔しいが、それは事実。
残業を法律スレスレ(いや、本当はアウトしている)の時間までやることになっても、抜け目のない仕事をする人だ。
時間をかけてクソみたいなメールの返信しかしてこないうちの課長とは、少しだけ異なる。
それでもミスはある。
抜けてしまうこともあるし、間違いもある。
「ごめん、直しておくね。」
それさえ言ってくれれば全く問題ないのに
「あー、これ俺なん?あー、そうやったね、てかさ、これくらいそっちでやれって話やない?wなんで俺担当みたいになってるん?w俺忙しいんやけどw」
謝れ
謝 れ !
そのくせ人の間違いは喜び勇んで指摘してくるので、クズですねぇ。
人はそういう人を負けず嫌いと言うかもしれませんが、負けず嫌いってもっと泥臭くてカッコいい人のことをいうんだと思います。
だから私はミサワさんのことを「勝たせ嫌い」と呼んでいます。
努力をしていないとは言いませんが、勝てなかった時は俺の努力不足ではなく相手が有利だった、勝ったところで特にメリットもなかった、という考え方を平気でします。
ムカつきます。
なんだかんだで、うちの課長よりムカついているかもしれませんね。ついつい長文になっちゃった。
はぁ。